1. ホーム
  2. 子宮筋腫の手術療法
  3. 手術は最後の手段

手術は最後の手段

子宮筋腫核手術子宮全摘術の解説では、
手術が最も確実な治療法であるようなことを述べてきました。

しかし、当サイトを運営している管理人は、手術をおすすめしません
これは後述する子宮動脈塞栓術 (UAE) も含めてのことです。
その理由は、次のような手術のデメリットによるものです。

手術の欠陥
肉体的・精神的な負担が大きい
病気の根本的な解決にはならない

もちろん手術は病巣を直接取り除くため、即効性があるという長所もあります。
特に子宮全摘術ならば、子宮ごと摘出してしまうため、
再発しないだけでなく子宮ガンなどの病気も今後起こらなくなります。

しかし、それでも手術によって失う代償は計り知れないものがあります。

手術を受けることへの精神的負担

手術を受けるにあたっては、
体を切られることへの恐れや不安は非常に大きいものです。
子宮全摘術の場合は、子宮を失うことで女性としての喪失感もあるでしょう。

こういった精神的負担は当然に起こるものであり、
手術という治療法が、
どれだけ体にとって不自然なものであるかが窺い知れます。

肉体的負担も大きい

たとえ手術に慣れていて精神的に大丈夫な人であっても、
肉体が受ける負担が大きいことに変わりはありません。

傷を治すのに膨大なエネルギーを使う

麻酔を使わずに開腹手術をしたらどうなるでしょうか?
想像を絶しますよね。
たとえ開腹手術ではなく、子宮鏡や腹腔鏡を使う方法であっても、
麻酔がなかったら耐えうるものではありません。

つまり、手術をするということは、
壮絶な肉体的ダメージを受けるということなのです。
麻酔の効果で痛みは感じなくても、体は大ケガすることに変わりはありません。

その傷を修復するために、術後も体は大変なエネルギーを消費します。
そうなると、本来は食べ物を消化したり、肌や髪を再生するために使われるはずのエネルギーが傷を治す方向に集中し、全身の老化を早めてしまいます

子宮筋腫の手術の場合は1ヶ月ほどで通常の生活に戻れますが、
短期間とはいえ、肉体には大きな負担がかかることを忘れないで下さい。

術後の後遺症

手術後の数日間は麻酔が切れたことにより、手術したところが激しく痛みます。
また、免疫力を高めるために高熱が出ます。
これらは、手術によって受けた体の傷を治すために起こる生理反応です。

しかし、手術の後遺症の中にはかなり深刻なものもあり、
場合によっては再手術になる可能性もあることを
念頭に入れておかなければなりません。

再出血
塞いだはずの傷口から再び出血することがあります。
出血が多い場合は、止血するために再手術になる場合があります。
癒着
手術によって傷ができると、体は傷のまわりをくっつけようとします。
この回復機能が勢い余って、
子宮近辺の臓器や器官 (腸や膀胱など) に癒着が起こる場合もあります。
その結果、腸が機能不全になってガスが溜まるなどの症状が出てきてしまい、
ひどい場合は再手術の必要が出てきます。
他の臓器が傷つく
手術の際に子宮近辺の臓器を傷つけてしまう場合もあります。
特に尿管や膀胱は子宮にほぼ接している場所にあるため、
これらを損傷することによって排尿障害を起こすことがあります。
また、以前に手術を受けていて、
体内に強い癒着がある状態で手術を行うと、
癒着をはがす際に臓器を傷つけてしまう危険性が高くなります

手術も結局は対症療法

そもそも治療の最終目標は何でしょうか。
病気の原因を解明し、その原因を根本から取り除いて、
二度と同じ病気にならないようにすることのはずです。

どんな治療をしても、病気の根本原因を取り除かないかぎり、
また同じ病気にかかってしまう可能性がついて回ります。

子宮全摘術ならば二度と子宮筋腫にはなりませんが、
子宮筋腫と同じ原因で発生する病気にはかかる可能性が十分にあります。

手術は病巣を取り除くだけで、
病気の原因を取り除くわけではないのです

その意味で、手術も対症療法なのです。

もちろん、手術を完全否定するつもりはありません。
一刻も早く病巣を取り除かないと命にかかわるような場合は手術も必要です。
しかし、子宮筋腫の場合はそうではありません。
手術は、他の解決方法が見つからない場合の最終手段として考えるべきです。